アルファード盗難防止対策！GPS追跡など複合的な対策で愛車を守ろう

アルファードの盗難状況

一般社団法人日本損害保険協会が行った「第24回自動車盗難事故実態調査結果」によれば、2022年に盗難された車両のうちアルファードは約7％を占めていました。この割合は、ランドクルーザーやプリウスに次ぐ高い数値であり、アルファードが盗難されやすい車種であることを示しています。さらに、2023年に入ってもアルファードの盗難に関するニュースが頻繁に報道されており、防犯対策の重要性が改めて呼びかけられています。

アルファード盗難の背景

アルファードは現在、品薄状態が続いており、新車の納車まで数ヶ月待ちが当たり前となっています。旧モデルも価格が上昇しており、部品も高値で取引されています。このような状況が、アルファードの盗難被害の増加に繋がっていると考えられます。

盗難されたアルファードの回収可能性

一度盗難されたアルファードが無事に戻ってくる可能性は低いとされています。2023年12月に発生したアルファード盗難被害の例では、ナンバープレートだけでなく車体番号も変更されていました。また、犯人が見つかっても盗まれた車が戻ってこないケースも多々あります。

窃盗団による組織的な犯行

現在、車両盗難の多くは窃盗団によって行われており、盗まれた車は部品に分解されて海外へ輸出されることも珍しくありません。窃盗団は自動車の盗難、運搬などの役割を分業化しており、その全貌を把握することが困難です。このため、盗難されたアルファードは時間が経つほど発見されにくくなり、回収が難しくなるのが現状です。

イモビライザー

イモビライザーとは、固有番号を設定したキーを使い、車に固有番号を認識させるセキュリティ方法です。一度固有番号を認識させると、他の鍵は使えなくなります。物理的な鍵を複製しても、固有番号が違えば車は動きません。アルファードはイモビライザーキーが標準装備されており、鍵の複製による盗難被害に遭いにくくなっています。しかし、固有番号を書き換える「イモビカッター」や「コードグラバー」といった新たな盗難手口も登場しているため、イモビライザーも万全ではありません。また、イモビライザーはエンジンの起動を防ぐ装置であるため、窓を割って侵入する車上荒らしには効果がないのがデメリットです。

セキュリティシステム

セキュリティシステムは、ドアのキーをこじ開けるような古典的な手口から、リレーアタックやCANインベーダーなど最新の盗難手口まで防ぐことができるシステムです。アルファードは年式によってスマートキーなどのデジタル化が進んでいますが、そのデジタル技術を悪用した盗難手口には弱点があります。セキュリティシステムは、設置するだけで不正な信号をシャットアウトし、電子的なセキュリティを大幅に向上させます。中古でセキュリティ機能が低めのアルファードを購入した場合などには、後付けの純正セキュリティシステムがおすすめです。

他の車種で純正セキュリティシステムを後付けする際に注意したいのが、ランドクルーザーは2021年8月～2022年10月の車種、ランドクルーザープラドは2017年9月～2023年12月の車種にしか取り付けできないことです。

ただし、メーカー純正のセキュリティシステムでは、最新の盗難手法「キーエミュレーター（通称：ゲームボーイ）」には無力と言われていますので過信は禁物です。

オートアラーム

オートアラームは、アルファードを含むトヨタのハイブリッド車すべてに搭載されているセキュリティシステムです。以下のような操作が行われた際に、アラームが鳴ります。

• 施錠されたドアやバックドアが登録している鍵以外の手段で解錠されたとき
• 施錠時にボンネットが開けられたとき
• 侵入センサーが車内で動く物体を検知したとき
• リヤクォーターガラスやバックドアガラスが破壊されたとき
• 傾斜センサーによって車内の傾斜が検知されたとき
• バッテリーが外されたときや再接続されたとき

シャッター付き車庫に入れる

シャッター付き車庫にアルファードを保管することで、盗難リスクを大幅に減らせます。シャッターを巻き上げる音がするため、盗難に気づきやすくなり、窃盗団に対して「盗みにくい車だ」という印象を与えます。

車庫にセンサー付きライトを設置する

車庫に人感センサーで点灯するライトを設置することで、防犯効果を高めることができます。人影で点灯するため、車庫に誰かが近づいた時点でライトが点灯し、屋内からでも異常を察知できます。

ブレーキペダルロックやタイヤのホイールロックを設置する

ブレーキペダルロックやタイヤのホイールロックを設置することで、物理的に車を動かすことを難しくします。これにより、窃盗団に「この車は盗みにくい」と思わせることができ、盗難防止に非常に効果的です。

防犯グッズを活用する

ブレーキペダルロックやタイヤのホイールロックを設置する

ブレーキペダルロックやタイヤのホイールロックを設置することで、物理的に車を動かすことを難しくします。これにより、窃盗団に「この車は盗みにくい」と思わせることができ、盗難防止に非常に効果的です。

GPS発信機やダッシュボードカメラを設置する

防犯グッズを活用することも有効です。GPS発信機やダッシュボードカメラを設置することで、車両の位置をリアルタイムで把握し、盗難後の追跡を容易にできます。

車の現在位置を確認できる

GPSを利用することで、車の現在位置を正確に特定できます。盗難に遭った場合でも、車の位置が専用の地図上に表示され、パソコンやスマホ、タブレットからアプリや専用ウェブサイトにアクセスして確認することが可能です。

GPSだけでなく携帯電話基地局も使って位置測定を行うシステムであれば、GPSの電波が届きにくい場所やまったく届かない場所でも、携帯電話の電波が届いていれば現在位置を把握できます。

車を取り戻す確率が高まる

どのような場所で盗難に遭っても、GPS発信器やGPSトラッカーを利用することで、車を取り戻せる確率が高くなります。盗難を検知した後、「車両のオーナーへアプリの通知や音声案内で状況を知らせる」「盗難車両の現在地やルートを追跡できる」などの機能により、愛車を奪還するための迅速な初動を実現します。

即座に対応でき、早期解決が可能

車が盗難に遭っても、迅速な対応が可能です。駐車していた車が一定の距離を超えて移動した場合や、異常が検知された場合には、契約者に即座に通知が行われるため、早期解決が期待できます。