トヨタが最新の盗難対策セキュリティシステムを発表しました!
メーカー純正の外部イモビライザーで、デジタルイモビに相当するサービスだ。
サードパーティーでいえば、機能やシステムは、Z-GARDや、オーサーアラームや、ユピテルのアルゴスのシステムにごく近しい。
メーカー純正だけあって、価格がリーズナブルだ。
トヨタが提供するセキュリティサービスは全3種類。
エントリークラス 17,050円(税込)~取り付けはオーナー
ミドルクラス およそ75,000円(税込)~ディーラーでの取付費込
プレミアムクラス 148,500円(税込)~ディーラーでの取付費別
今回、新たに発表されたのは、上位2クラス。
ちょっとだけ、どんなサービスなのか調べてみたので、参考にしてほしい!
「Smart Upgrade Switchセキュリティシステム」
今回、新たに追加されたのが、長いサービス名でだが、
Smart Upgrade Switchセキュリティシステムなるもの。

トヨタ自動車公式サイトより転用
アプリを連携させたシステムで、
サードパーティーでもある、ドア開錠はスマートキーがあれば可能だが、エンジン始動はアプリで承認が必要というシステムだ。
スマホがない場合は、オーナーが独自に設定した操作パターンで、セキュリティを解除できる。
また、不正侵入を検知した場合は、車内にセキュリティが動作している旨のアナウンスが流れる機能も付帯されている。
ドア開錠やエンジン始動などの異常があった場合は、スマホにプッシュ通知が届く。
(ただし、車とスマホがBlutoothでつながる距離範囲内のみ)
警戒モードもいくつか用意され、かなり使いやすい印象。
詳細は動画をチェックしてみてほしい。
Smart Upgrade SwitchセキュリティシステムYoutube動画
とはいえ、このレベルだとイモビセキュリティとしてはエントリーレベル。
車種は、現段階ではアルヴェル系と、ランクル250、ランクル300に限定されているが、拡充の予定はあるようだ。
ただし、配線などがディーラーのノウハウで、犯人を欺くレベルにできるかは、やや不安が残る。
メーカー純正で安心という側面はありつつも、抑止力はあるが、性能面では社外イモビライザーには及ばないといわざるを得ない。
だが、従前のトヨタのセキュリティと比べれば、圧倒的に進化しているので、低予算でセキュリティをつけたいという方はつけておいて損はないだろう。
社外電子イモビライザーのオーサーアラームと、アナログの社外イモビも併用できるので、二重三重のセキュリティ構築をしたい方の最初のセキュリティとしては、おすすめできる。
なんといっても、導入費用がリーズナブルなのがいい。
ただし、注意点がある。
ディーラーのサポートが受けられるのは、取付けを行ったお店だけ。
なので、トヨタディーラーならどこでもいいというわけではないので、注意が必要だ。
セキュリティシステムプレミアム
2026年春ころのサービス提供をめざしているとのことだが、実際のサービス提供時期は未定のサービスだが、なかなか優秀なシステム。
ネーミングのセンスはさておき、先述のSmart Upgrade Switchセキュリティシステム以上の性能を求めるなら、十分に選択肢に入るサービスだ。
スマホアプリではなく、標準のスマートキーのほかに、セキュリティキーを使った、イモビシステムだ。
異常時にはサイレンを鳴らす機能などもあり、盗難犯への威嚇することもできる。
このシステムと、Smart Upgrade Switchシステムを併用することで、多重セキュリティとしても機能する。
メーカー純正だから、車のシステムアップデートなどによるトラブルも問題ないだろうし、サポートはディーラーですべてうけられるのはメリットが大きい。
また、保証が3年または6万キロ付帯している。何かのトラブルがあった場合は、ディーラーで保証してくれるのはありがたい。ちなみに保証については、Smart Upgrade Switchシステムも3年保証が付帯している。
保証が切れた後も、システムを使い続けることは可能で、下取りの際にはセキュリティキーを次のオーナーが持つことで、同様の機能を使用できる。
新車だけでなく、取付対応車種であれば中古車でOKとのこと。
現況の対応車は
盗難発生件数の上位車種のアルヴェル・ランクル250/300、クラウン系、プリウスとなっている。
古い車種は対応予定はいまのところないようだ。
費用は先述のように、148,500円(税込)~ディーラーでの取付費別。車種によって取付費用はことなるとのことだ。
まとめ
メーカーが正式にここまでのシステムをリリースしてきたことは、評価できるし、素晴らしいことだ。
しかし、一方で、デジタルイモビなので、プロ盗難犯が多くいる、盗難多発エリアでは、抑止力にはなるし、効果は明らかにあるが、サードパーティーの外部イモビと比べると心もとないというのが、正直な感想だ。
当然、素の標準セキュリティと比べれば、劇的に抑止力はあがる。が、犯人を欺くだけの知見や技術がディーラーにあるかといったら、これもやや不安が残る。
価格は、ディーラー対応ながらそれほど高くはないが、車種が限定されているので、対応車種以外は取付そのものができない。
費用は掛かるが、これらのシステムのうち、どちらかをつけて、社外イモビをつけることで、二重三重の安全性を確保するのがよいのではないだろうか?
セキュリティの一歩、二歩としては、おススメしたいサービスといえるだろう。
もちろん、さらなるアップグレードとして、盗難発生時追尾追跡システムも予算があるのなら装着することもできる。
これまで、社外システムでしか対応できなかった領域に、メーカー純正としてリリースされたことは大いに歓迎したい!

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