2025年の1月~9月の自動車盗難発生件数の上位の都府県は以下のようになっている。
| 都道府県 | 本年件数 | 昨年件数 | 増減率 | 傾向 |
|---|---|---|---|---|
| 愛知県 | 886 | 667 | +32.8% | 最多件数 |
| 埼玉県 | 598 | 580 | +3.1% | 微増 |
| 神奈川県 | 583 | 337 | +73.0% | 大幅増 |
| 茨城県 | 450 | 402 | +11.9% | 増加 |
| 大阪府 | 442 | 292 | +51.4% | 大幅増 |
| 千葉県 | 400 | 582 | -28.8% | 減少 |
| 群馬県 | 270 | 182 | +48.4% | 増加 |
| 静岡県 | 211 | 44 | +379.5% | 急増 |
| 栃木県 | 202 | 182 | +11.0% | 増加 |
| 岐阜県 | 137 | 86 | +59.3% | 増加 |
| 東京都 | 128 | 184 | -30.4% | 減少 |
※警察庁犯罪統計資料 令和7年1月~9月 自動車盗対前年比較
※警察庁犯罪統計資料令和7年1月~9月自動車盗対前年比較
この統計によると、愛知、神奈川、大阪、群馬、静岡、岐阜で明らかに増加、静岡
にいたっては、なんと前年の4.8倍の盗難が発生している。
そんな中、2025年はランドクルーザーの盗難が目についた。
また、SNSなどで流れてくる盗難情報では、ネオクラ世代のセダンやスポーツカーも盗難情報が多く発信されていたようだ。
ランドクルーザーは、輸出先が多く、部品転売先も多様で、高額で取引される可能性が高いため、今後も盗難は多く発生する車だろう。
同様にレクサスのSUVも、これから増えていく傾向が顕著に出てくるのではないだろうか?
ここで、いま、車の盗難に対応するための、セキュリティのベストセレクトを考えてみた。
盗難多発地域かつ、盗難されやすい車の場合を想定した時の、おススメのセキュリティシステムに求められる機能と、最後にはおススメのセットをご紹介する。気になる方は、ぜひ読み進めてみてほしい。
車に侵入させない
自動車盗難において、まず最初に対策すべきは
車に侵入させないこと
そのための機能としては、犯人を威嚇するサイレンシステムは有効だ。
セキュリティがついていると、犯人に認識させることができるのが、サイレンを含めた「音」。
振動や、近づきによる「音」で犯人を威嚇する。
この車は盗難が難しいという印象を与える機能は必須なのだ。
侵入させないための、次の対策は
鍵を開けさせない
ただし、物理キーでは、ほとんどの車が開錠してしまう。
物理キーでドアがあけられた場合に、やはり有効なのがサイレンなどの「音」。
振動発生時、不信な近づき、ドア開錠でサイレンがなり、周りの目が向いてしまう状況を作ることが重要になってくる。

しかし、昨今は、車の業者を装い、あたかも車をチェックしているかのように見せ、周りの不審な目を惑わせる犯行もあると聞いている。
抑止力になるが、サイレンを無視してでも、車を盗もうとする犯人はいる。
やはり、100%の対策ではない。しかし、絶対につけておきたい機能なのが、「音」による威嚇だ。
そして、このサイレンシステムに必須なのが
バッテリーを外された場合にもサイレンが鳴るようにするバックアップバッテリー
一番、シンプルに盗難対策のセキュリティを動かさないようにする方法が、バッテリーからの電源カットだからだ。
その対策としては、ボンネット開閉の警告に加え、バッテリーが外された場合にサイレンが鳴るシステムも導入しておきたい。
音の対策は車上荒らしにも有効
音での威嚇は、車そのものの盗難だけでなく、車上荒らしへの抑止力も高い。車上荒らしは、2022年には、36,000件以上発生していて、自動車の盗難件数より圧倒的に多い。
起こってしまってからでは、後悔するしかない。
「音」による威嚇システムは必須の機能として、強く取り付けをおススメする。
そして、サイレンを取り付ける場合は、絶対に外から見えるところにつけないということ。見えてしまえば、バックアップバッテリーがあったとしても、壊されてしまえば、意味をなさない。
ショップと相談して、取り付け場所にもこだわって欲しい。
さらに注意したいことを付記しておきたい。
それは犯人が、サイレンを止めさせる手立てについてだ。
その方法は、定期的にサイレンを発砲させ、近隣に迷惑だと思わせ、サイレン機能をオフにさせてしまうことだ。
定期的にサイレンをわざとならし、オーナーがしびれを切らして、サイレンをオフにしてしまうのを、窃盗犯は待っているのだ。
あるとき、サイレン発砲するようなアクションをして、サイレンがオフにさせるのが犯人の狙い。
セキュリティを取り付けている車であることを認識しているため、対応策も十分にしてきているはずだ。
その究極の方法が、レッカーによる移動
犯人からすれば、エンジンがかからないことは、障害にはなるが、本気で盗みたければ、周到な準備をしてくる。
プロの手にかかれば、15分から30分でレッカーされてしまうのが実態だ。
いまでこそ、セキュリティをつけていれば諦めるケースが圧倒的に多いのは事実だが、セキュリティを取り付けている車が増えてくれば、犯人もその状況に合わせて、盗難方法を変えてくる。
これは、長年の犯人とセキュリティシステムのイタチごっこからも、容易に想像がつく事実。
つまり、セキュリティ対策に、ある意味終わりはないというのが、真実かもしれない。
エンジンをかけさせない
次の対策はエンジンをかけさせないこと。
メーカー純正のイモビライザーシステムは、いまや簡単に突破されてしまう時代だ。
エンジンをかけさせないためには、セカンドイモビライザーとして、社外製品を含めた対策は外せない。
トヨタ自動車がリリースしている、純正セキュリティのアップグレード版には、このエンジンをかけさせない、セカンドイモビライザーが付帯している。
エンジンがかからないようにする、機能はすべてのトヨタのセキュリティアップグレードに付帯するが、エントリープランの「セキュリティシステム」では、すでに突破された事例が報告されている。
したがって、トヨタ純正にこだわるなら、現状では、ミドルプランのSmart Upgrade Swith(スマホ連動タイプ)と、最上位プランのセキュリティシステムプレミアム(セキュリティキータイプ)を取付けることをおススメする。
機能としては、サードパーティーのシステムと遜色ない性能を持っているし、価格面でも社外品よりもリーズナブルな価格になっている。
懸念すべきポイントがないわけではないが、これらのセキュリティシステムで大幅に、盗難を抑止し、防ぐことができるのは間違いない。
そして、もちろん、サードパーティーのセカンドイモビシステムが車の盗難防止に有効なのは間違いない。「音」と「エンジンをかけさせない」システムを取り付けることで、盗難を未遂に終わらせる確率は飛躍的に高まるだろう。
傾斜センサーはつけておきたい
車が傾いたときに、アラームや警告、あるいはオーナーに報せるシステムも、つけておいて損はない。
この傾斜センサーで防ぐことができるのが、まず、タイヤ&ホイール盗難だ。
ジャッキアップ時の傾斜を検知することで、「音」による威嚇ができれば、たいていの場合は、犯人は諦めるだろう。
数十万円のために、犯人もリスクを犯したくないはずだ。
しかし、目的が車を盗むことだとしたら、また話は違ってくる。
警告を無視して、盗難する場合も想定しておく必要があるが、その際にも、この傾斜センサーの効果は大きい。
その方法が、レッカーや車載車での盗難だ。
傾斜センサーと、車を傾けた時に通知する機能があれば、レッカー移動も含めた傾斜を検知し、アラームをならすとともに、オーナーに警告メッセージを送ることができる。
この傾斜センサーと通知システムがあれば、ドアを開けずに、かつエンジンをかけずに盗難される場合でも、盗難を知ることができる。
ただし、注意が必要なのは、駐車場の場所だ。
自宅前や近くの駐車場であれば、リモコンなどに、盗難につながる、ドア開錠や、エンジン始動、ボンネット開閉、傾斜発生といった警告が届く。
各メーカーの情報から、通信距離の安全マージンは200m以内だろう。
わたしは以前、関東に住んでいたことがあるが、賃貸住宅で駐車場がなく、近隣の月ぎめを借りていたが、明らかに200m以上の距離があった。
その時に、盗難発生をしていたら、警告すら受け取ることはできなかったかもしれない。
突破された時の対策
万一、何らかの理由でセキュリティが突破された場合にも対策をしておきたい。
バッテリーによる給電がカットされ、バックアップバッテリー付きのサイレンも壊されてしまい、エンジンをかけずに、レッカーや車載車で盗難されるケースだ。
エンジンがかからなければ、100%安心という時代は、そう遠くないタイミングで終わるかもしれない。
なぜなら、車の盗難は、高利益ビジネスだということ。
しかも、日本という国の安全性が、それに拍車をかけている。
日本では、車の盗難が命にかかわるリスクはほぼない。
さらに、車盗難の場合、不起訴になるケースも多く、捕まっても実刑判決が下るケースは意外に少ないのが実情だ。
例えば、タイなどは、銃は厳しく規制されているものの、実は銃社会という矛盾を抱え、社会問題にもなっている。
そのほかのアジア諸国でも銃は規制されているが、不法に銃を所持する事例は日本よりはるかに多いのだ。
そういう意味では、日本は世界でもっとも、車の盗難がしやすい国といえるだろう。
日本は車の保有台数の割には、盗難発生件数は決して多くない国だ。その背景には、大陸と隔てている海がある。陸路で車を運べる他国とは大きく事情が異なるかもしれない。
しかし、一方で、部品として解体して、輸出することで、低リスクで、高利益をあげられるビジネスとしても成立しやすいともいえる。
海を介しているからこそ、水際で発見されるリスクを軽減するために、バラして運ぶことになるからだ。
さて、突破された時の対策に話を戻そう。
その対策はGPSによる追尾システムだ。
巷では、GPSは意味がないという声もある。
それは、これまでのGPSを想定しているからと、あえてお伝えしたい。
・迅速かつ確実に盗難を知らせるシステム
・車を追尾しつづけるリアルタイム追尾システム
・給電カット後も追跡できる電源システム
これらの3つのシステムを持つ、GPSなら、万一、盗まれたしまったとしても、車を取り戻せる確率は、大きく向上する。

実は、この最低とも思える機能すら、市場で販売されている多くのGPSトラッカーを標榜する製品は備えていない場合が多い。
GPSトラッカーと名乗っている、多くの製品が実は車を取り戻すことを目的としておらず、位置を確認する目的にとどまっているのだ。
その要因として、
使っているGPS機器が、もともと人追跡用システムを流用していたり、付け焼刃で車用に転用したものが多い。
ちなみに、エアタグはGPSトラッカーではないので、あえてお伝えしておく。
車の盗難による被害を、できるだけ最小限にとどめたいのであれば、使えるGPSを選んでほしい。
費用をかけて、結局、車が戻ってこなかったり、戻ってきたがバラバラになっていたりしては、全く意味がない。
ただし、こういった高機能GPSシステムにもデメリットはある。それは、通信を必要とするため、通信料がかかってしまうことだ。
これは、もう自動車保険の一部としてとらえて、自分の愛車に対する想いと推し量るしかない。
あなたの大切な車と、大切な人たちとの思い出を守るためにも、本当の意味で、盗難された場合に、車を取り戻せるGPSシステムを選んでほしい。
まとめ
セキュリティシステムの機能として
1 車に侵入させない
2 エンジンをかけさせない
3 傾斜センサーが付帯している
4 突破された時の対策
この4つをあげた。
1~3の対策が十分にできるシステムとして、わたしはユピテルのパンテーラをおススメしたい。
その理由は
1 日本製であること
2 日本の盗難事情・住宅事情にあっていること
3 ダブルイモビシステムであること
4 オプションで、各種機能をそれぞれの実情に合わせてカスタマイズできること
5 各種センサーの設定が細かく、様々な車種や環境にあわせられること
6 ユピテル製のドラレコと連携できること
7 常に最新のシステムへとアップグレードしていること
まだまだ理由はあるが、これらの7つをあげておきたい。
環境によっては、ユピテルのゴルゴもよいだろうが、ダブルイモビライザーでないことを考えると、盗難多発地域、盗難されやすい車に乗っているのなら、パンテーラをおすすめしたいところだ。
ちなみに、ハンドルロック、ホイールロックといった物理的対策は正直おススメしない。コストは安く済むが、なにせ続けることが難しい。
つけなかった時が、犯人にとってはチャンス。
また、突破自体も、決して難しくないのが、物理的対策だ。
そういった意味では、手間をかけずに、何かしらの連携で、自動的にセキュリティとして機能する、社外イモビライザーがやはりおすすめなのだ。
他の製品でいえば
オーサーアラームの以下のセットが良いのではないだろうか?
1 イグラアラーム
2 キーレスブロック
3 TOR
イグラアラーム単体では、ダブルイモビ相当だが、TORをつけることで、トリプルイモビと同等の動作で、車の盗難のリスクを大幅に低減できる。キーレスブロックがあるので、車内への侵入も防ぐことが可能だ。
これらを組わせることで、ここまでお伝えしてきた
1 車に入らせない
2 エンジンをかけさせない
3 傾斜センサー付帯
というポイントを網羅できる。
クリフォードやバイパーも、素晴らしい製品だが、盗難の実態が異なる外国製品だ。
オーサーアラームもロシア製。
オーサーアラームは、ヨーロッパでは実績があるが、路駐されているところから盗難する輩も多いと聞く。道が狭いうえに、路駐の密度が高く、レッカーでの移動は容易ではない環境だ。
また、ヨーロッパは日本よりも中古部品の流通網が複雑で、盗難した部品を捌くのも簡単。
地続きで、国をまたいでの移動も難しくない。
そういった環境下では、オーサーアラームのエンジンをかけさせない機能は絶大な効果がある。
また、ヨーロッパでは、触媒やレアメタル素材を使っている部品、ハイブリッドバッテリーなどが多く盗難されている。
サイレンが鳴ろうと、おかまいなしに白昼堂々と盗む事例も多くあるようだ。
盗難の実態が大きく異なる海外で開発された製品よりも、わたしは日本製のメリットが大きいと感じている。
(環境に応じてセンサーの設定が多様なのは日本の環境にマッチしている)
そういう意味でも、わたしはユピテルのパンテーラをインストールできるのであれば、ベストチョイスになるのではと思っている。
もちろん、それぞれの住環境や、駐車場環境、乗っている車などによって、ベストな選択は変わってくるかもしれないが、パンテーラで必要な機能を付帯させることで、多くの盗難事例に対応できるのではないだろうか。
ぜひ、信頼できるセキュリティショップに相談してみることをおススメする。
そして、突破された時の対策としては、本当の意味で使えるGPSシステムしかない。
現状では、使えるGPSといえるのは、ココセコムと、弊社で開発販売しているREGUITだけと思っている。
先述した
・迅速かつ確実に盗難を知らせるシステム
・車を追尾しつづけるリアルタイム追尾システム
・給電カット後も追跡できる電源システム
これらの機能を考えた時には、実績のあるココセコムと、車を取り戻すことに特化したREGUITをおススメしたい。
ココセコムは、二項目目のリアルタイム追尾という面の機能は劣るが、セコムスタッフのサポートがあるのは、心強いし、他にはないサービスだ。
REGUITは、
・アプリプッシュ通知+電話コール3回
・5秒更新のリアルタイム追尾
・給電カットされても7時間盗難追尾可能
という機能を付帯している数少ないGPS追尾システム。

盗まれない対策で必要な機能を備えた社外イモビライザーと、万一、盗まれた時の、まさにゴールキーパーのような役割として、車を取り戻すことに特化したGPSシステムをインストールするのが、現状、最強の選択といえるのではないだろうか?
盗難防止システムに加えて、GPSを搭載するメリットが実はもうひとつある。
それは、犯人を安心させられることだ。
GPSがあるかもしれないという想いはあるだろうが、セキュリティシステムを突破した。あるいはエンジンをかけずに盗めたという事実は、少なからず犯人を油断させる。
犯人が技術や経験で、わたしたちを欺くなら、わたしたちは、犯人に気づかれない二重三重の備えで、犯人を欺こう。
妥協して後悔するぐらいなら、できうる限りの備えをしておくことをおススメしたい。
REGUITgYahooニュースでも紹介されています。
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