自動車盗難が増加傾向にある2025年。
今後も自動車盗難が減る要素がほぼなく、2026年以降も横ばいか増加傾向になることが予測される。
自動車盗難対策として、いろいろな機器がリリースされているが、その機能の中で、エンジンストップ機能のメリットとデメリットについて考察!
遠隔エンジンストップは最良の対策!?
万一、車が盗まれてしまった時に、それ以上の移動を止めさせるために、遠隔エンジンストップは有効な手段なのは間違いない。エンジンが停止することで、犯人が車を乗り捨てて逃亡してもらうことが目的だ。
そして、犯人が乗り捨ててくれる可能性を高められる というのが遠隔エンジンストップの最大のメリットといえるだろう。
ただし、いくつかの注意が必要な機能であることも知っておく必要がある。
遠隔エンジンストップ機能のリスク
1 システムトラブルは起こりうる
遠隔エンジンストップ機能のリスクのひとつに、システムのどこかのトラブルによるエンジン自体がかけられなくなる可能性があるということ。そうなると、どこに問題があるかわかるまで、エンジンをかけられなくなるリスクがある。
そして、その原因はおそらく、ユーザー自身で見つけることは困難。つけてもらったお店に見てもらう必要が出てくるのだ。
2 盗難中のエンジン停止のリスク
万一、不幸にも盗難されてしまった場合、盗難犯が移動中にエンジン停止機能をオンした場合、起こりうるのが、事故の可能性があるということ。
GPSなどで、確実に今、停まっていることが確認できるのなら、まだよいが、位置情報の発信にタイムラグがある場合には、停止中だと思っていたが、実は車は移動していたということが起こりうる。
もし、車が移動中にエンジンがストップしてしまうと、ハンドルロック、ブレーキが効かないなどの状況に陥ることがあり、起こる必要のない事故を誘発してしまう可能性は否定できないのだ。
3 盗難犯による証拠隠滅
盗難犯にとって、途中で車がエンジンがかからなくなり、車を放棄せざるを得なくなった場合、なんらかの証拠が残るリスクは避けたい。
その証拠隠滅のために、車内を壊す、消火器を撒くといった対応をとることがあるようだ。
実際に、自動車保険で盗難された車を担当した方からの情報でも、消火器を撒いて、盗難の証拠隠滅を図った事例があるとのことだった。
本来、車を動かせなくすることで、なるべく無傷で車を取り戻したいところだが、この遠隔エンジンストップが裏目にでることもあるということは知っておきたい。
それでも、車をばらされる前に取り戻せる可能性は飛躍的にあがる。もちろん、そのためには車の位置情報がわかることは必須の条件となる。
エンジンストップ機能とGPS機能はセットで考えよう
遠隔でエンジンストップ機能を使えるようにしたいのであれば、エンジンをかからなくしてから、車を取り戻せるように、車の位置情報がわかるGPS機能を持った機器をセットで取り付けることをおススメする。
その点、オーサーアラーム社のコンパス4Gはおススメだ。
オーサーアラームの基本モデル、イグラシリーズとの組み合わせで、スマホアプリで位置情報を確認できるようになるとともに、イグラからの異常通知も受け取れるようになる。
そして、コンパス4Gの機能である、遠隔エンジンストップも使える。
もし、遠隔でのエンジンストップ機能を使えるようにしたいのであれば、オーサーアラーム社のラインナップを多重取付するのが、シンプルかつ有効な手段といえるだろう。
しかし、一つだけ注意点がある。それはコンパス4Gの位置情報の更新が、およそ30秒ということ。
30秒だと、時速60キロで走行時には、500m走行する。
つまり、確実に車が止まったことを確認するのは、少し難しいということ。
なので、先述のように、車が停まっていることを確実に確認したうえで、エンジンを停めないと、事故リスクはあるということは覚えておいてほしい。
そして、取付けをするショップは、こだわって選びたいところ。
取付工賃が比較的安いお店は、その分、取付けに手間をかけていない可能性がある。
どんな取り付けをするのかを、ショップさんに聞いて、信頼できるかどうかを見極めてほしいところだ。
また、費用に関しては、スマホアプリ連携含め機能をフルで使えるようにするためには、オーサーアラームのベースモデルといえる、イグラシリーズを取り付けたうえで、コンパス4Gをつける必要がある。
そうなると、それなりの費用は覚悟する必要がある。決して、安くはないので、ショップ選びはこだわっておくべしだ!
