車両盗難の手口が高度化する今、GPSトラッカーは最後の砦となります。しかし、製品ごとに「価格」「追跡力」「サポート」の特性が大きく異なります。
ここでは、主要なGPSトラッカー5製品について、メリット(強み)とデメリット(弱み)の全てを総括し、あなたの愛車に最適な一台を見つけるための決定版比較記事をお届けします!
| 製品名 | 主なメリット(強み) | 主なデメリット(弱み) |
|---|---|---|
| REGUIT-S248 | ●5秒発信追跡 ●電源ロストでも7時間追跡可能 ●最強の通知ーアプリ通知+コールセンター電話3回 ●GPS+Google位置情報で屋内追跡に強い ●機能に対して通信料が安い(1,280円/月) | ●設置場所は取外しにくい場所に設置が必要 ●常時接続の場合、使用頻度の低い車はバッテリー上がりの恐れあり (ステルスモードで対策可能) |
| Cloud GPS | ●業界最速級の3秒発信追跡 ●本体価格が比較的安い(21,980円) ●取付は磁石タイプなので簡単 | ● 2年間使用時費用総額が最も高い(¥117,500) ● バッテリーの残量管理が必須(切れれば追跡不可) ● 振動検知でのアプリ通知のみ(電話通知はなし) |
| アルパインマモルカ | ● 2年間使用時費用総額が最安(¥34,800) ● 本体価格・通信費用が最安級 ● アルパインブランドの信頼性 | ● 内蔵バッテリーがないため、給電カットされると追跡不可 ● 位置情報発信頻度が低い(1分間隔) ● 盗難通知がアプリプッシュ通知のみ |
| MONIMOTO | ● 取り付けが非常に簡単(配線不要、隠すだけ) ● 通信費が最も安い(約¥653/月) ● 盗難通知は電話コールで確実に通知 | ● 取り付けが容易なため、取り外されやすい ● 電池交換式(1年で交換必要) ● 位置情報発信頻度が低い(リアルタイム追跡は期待薄) |
| ココセコム | ● セコムスタッフ駆けつけサービス(有償) ● セコムセンターから電話コール+警察通報代行 ● 付属バッテリーの持ちが350時間と長い ● 異常監視サービス(100m移動で自動通報) | ● 位置情報発信が最も低い(2分間隔) ● 通信料が高い(¥2,200/月) ● 警察への追加通報は車が停車したときのみ |
自動車盗難時GPSトラッカーの老舗。
安心のセコムサポート「ココセコム」
2001年の市場リリース依頼、1000台以上の車を盗難犯から取り戻した実例があるのが、ココセコム。
セコムコールセンターからのオーナーへの盗難発生コールや、警察への通報代行。セコム警備員の現地駆けつけサービスなど、他社ではできないサービスが強み。盗難にあってしまった場合の通知はセコムコールセンターから電話で来るというのも、さすがのサービス。
※センターからのコールは、オプションの「セコムくるま盗難監視」に加入必要
唯一デメリットといえるのは
位置情報の発信頻度のみ
もともと、人用GPSを流用しているのか、位置情報の発信頻度が2分間に一回。
時速60㎞で移動している場合、この間におよそ2キロ移動してしまう。
そのため、セコムコールセンターからの警察通報は
車の停車が確認されていることが前提なのだ。
つまり、車がある移動を続けている限りは、なかなかいまどこにいるかを特定するのは難しいといえるかもしれない。
一方で昨今の自動車盗難の方法として、GPSなどで追跡されていないかを確認するため、いったん駐車場に車を停めて、様子を見るという手法が増えている。
この場合は、ココセコムの「車の停車時」に位置情報を発信することで、車を見つけられる確率は高くなるといえるだろう。
そのため、これまで1000台以上の車が戻ってきた事例があるのでしょう。
販売台数1万台。レビュー1000越え CloudGPS
アマゾンで販売されている各種のGPSトラッカーの中で、おそらく最も販売台数が多いのが、このCloud GPS。
特徴としては
協力磁石で取り付けるタイプということ。
つまり取り付けが本当に簡単ということです。
そして、位置情報発信頻度は3秒。業界最速のリアルタイム追跡を可能にします!
しかし、明らかなデメリットが三つある。
デメリット1 取付しやすい=取り外ししやすい
磁石でボディ下面などに取付けるケースが多いため、犯人にいとも簡単に発見され、廃棄されてしまう可能性が高いということ。
これはGPSトラッカーにとっては、あってはならないこと…。
デメリット2 バッテリー充電タイプ
バッテリーを充電するといういことは、バッテリーの残量管理が必要になるのだ。
犯人がいつ、あなたの車を盗難するかはわからないので、
「明日充電しよう」と思っていた、その夜に、万一のことがあったとしたらどうだろう?
もはや、車を追跡し、見つけるまでの間、追跡できるだけのバッテリー残量は残っていないかもしれない。
デメリット3 通信料が高い
位置情報発信頻度がもっとも早いプライム版の契約の場合、通信料が月額3,480円と高くなってしまう。
今のご時世であれば、スマホの通信料よりも高いわけだ。
ライト版やプロ版といったプランも存在しますが、位置情報の発信頻度は低くなり、リアルタイム追跡とはいえないだろう。
位置を確認するだけならよいですが、高速で移動する自動車の追跡という目的を考えると、下位プランでは不十分。
そうなると、プライム版で契約をすることになるので、月額3,480円を払い続けなければならない。
導入費用は安価でも使い続けると、他製品よりも高くなってしまうことを理解して使うのでれば、
●取り付けが簡単
●業界最強3秒発信(プライム版のみ)
このメリットは高い。
が、取り付ける場所と、淳伝仮だけは気を付けてください。でないと、つけている意味がなくなる可能性が高くなってしまうのだ。
世界販売台数3万台ごえ! バイクに使うならbest! MONIMOTO
MONIMOTOのメリットは、コンパクトな電池タイプなので、取付場所を選ばないということ。
そして、通信料が安価なのもよい点。
ただ、通信料が安いということは、発信頻度はそれほど高くないのは否めないだろう。
また、アプリもあるので
簡単に現在地の確認はできます。
デメリットは
Cloud GPSと同様
取り付けしやすい = 取り外ししやすい ということ。
取り外ししにくい場所につけたり、
捨てられない、取りつけ方ができることが
必須条件となる。
そして、バッテリーは電池交換なため
定期な交換(1年ごと)の対応が必要になる。
信頼のブランドアルパインMAMORCA
カーナビでは言わずと知れた信頼のブランド アルパイン。
そのアルパインが自社サイトのみで販売しているのが
GPSトラッカーMAMORCA。
最大の利点は
通信料と導入費用。
月額880円の利用料金は性能を考えればリーズナブルだ。
本体価格も安い。
では、デメリットはないのか?
1 位置情報発信頻度1分の壁
ココセコムやMONIMOTOよりは短いものの、リアルタイム追跡という点では1分は、他者の秒間隔での追跡能力にくらべてしまうと、やはりラグがあると言わざるを得ない。
時速60kmの移動で、およそ1キロ移動してしまうことになり、やはり停車している状態にならないと、発見にいたるまでは、少し難儀しそうだ。
2 内臓バッテリーがない
実際に車を盗んだ犯人の立場になってみれば明白なのだが、犯人は怪しいもので外せるものはとにかく外すということ。
ドラレコしかり、ヒューズボックスや近辺から外部電源を取っているものがある場合は、真っ先に取外すだろう。
その時、内部バッテリーがないため、給電がカットされてしまうと、もはやGPSトラッカーとしての役割を果たせなくなる。
高スキルかし、もはや知能犯といえるプロの窃盗団には、通用しないのではないだろうか? と思ってしまうが、みなさんはいかがだろうか?
奪還に特化! REGUIT
万一、愛車が盗難にあってしまったとき、車を取り戻すことに特化したのがREGUIT。
ちまたのGPSトラッカーと呼ばれている多くの製品は、人用GPSを流用しているものが多い中、REGUITは「画面なしスマホ」といえる機器を使い、自社開発のアプリで構築した、まさに自動車盗難特化追跡システム。
最大の強みは
通知機能と拡散機能
1 通知は30秒でアプリ通知。
盗難発生の可能性を検知した場合、およそ30秒で、まずREGUITはアプリのプッシュ通知。
その通知に気づかなかった場合、コールセンターから、登録したスマホに複数回コールを行います。
盗難発生は多くの場合、深夜早朝帯。深く眠っている間でも複数回コールで、迅速かつ確実に盗難に気づけるシステムを搭載。
2 SNS拡散機能(特許出願中)
昨今、XやFBで自分の車の盗難情報をあげることで、見つかっている事例が増えている。
しかし、それだけでは、車がどこにあるかわからないので、捜索するためには時間と多くの労力、多くの人の協力が必要になってくる。というより、協力がなければ見つかることはほとんどない。
しかも、盗難情報をSNSに発信しただけでは、警察の協力を得るのは難しいのが実態。
REGUITは、登録しているXやFBに盗難情報を拡散する機能を付帯。
その投稿のリンクをクリックすると、クリックした人も盗まれてしまった車の位置情報をリアルタイムで見ることができます。
そして、その情報をもとに、オーナー以外の通報があれば、警察も信ぴょう性の高い情報として、盗まれた車の発見に対して、より積極的に動いてくれる可能性を高めることができるのだ!
3 電源ロストでも追跡!
REGUITは万一、窃盗犯によって給電をカットされたとしても、本体が車に残っている限り、内臓バッテリーで7時間追跡可能。
4 おそらく最強の追跡力
盗難追跡モードでは5秒間間隔のナビレベルの位置情報発信により、常にどこを走っているかを把握可能。人用GPSでは不可能なレベルの追跡能力を誇る。
5 返金保証
REGUITは、万一、正常に動いている状態で、車をもとの状態で取り戻せなかった時、本体の購入代金と契約期間中の通信料を全額返金する保証制度を設定している。
ほかの製品ではない、まさに愛車を取り戻すことに特化し、その性能に自負があるからこそ、つけられる保証。
まとめ
不幸にも自動車盗難の被害にあった時に、GPSトラッカーがあるかないかで、車を取り戻せる確率は上がるのは事実。
しかし、GPSトラッカーなら何でもよいというわけではないと、敢えてお伝えしたい。
GPSシステムを選ぶうえでの重要なポイントをまとめたので参考にしてください!
1 通知機能
それが愛車をもとの状態で取り戻せるかは、如何に早く愛車の盗難に気づけるかにかかっているといっても過言ではありません。
通知に迅速かつ確実に気づけるシステムがあるかを必ずチェックしてください
2 追跡能力
GPSはただの位置情報を発信すればよいわけではないのだ。
いかに確実に追跡しつづけられるかが重要。
さらに、可能な限りタイムラグなく、本当の意味でのリアルタイム追跡があるものが良いのは間違いないだろう。
3 電源確保
追跡しつづけ、車を取り戻すためには、位置情報を、愛車が見つかるまで発信しつづけられなければならない。
窃盗犯が電源をカットしても、追跡しつづけられるシステムがあるかを必ずチェックしてほしい!
