欧州では、日本よりはるかに多くの自動車盗難が発生している。
年間の盗難発生件数は以下の通りだ。
ドイツ 15,000件
フランス 130,000件
イギリス 110,000件
イタリア 100,000件
この数字はいずれも2024年~2025年の実態に基づいた数字。
日本とは異なり、地続きであることもあり
組織化された国際的犯罪集団によって盗難が行われている。
それゆえか、発生件数は日本の比ではない。
ドイツが少ない理由は、他の国と比べて、エコカーなどの盗難が少なく
高級車が盗難されている傾向があるからだ。
フランス、イギリス、イタリアは、もっと盗難されている
車種は多岐にわたるというわけだ。
車種が多いのは、車そのものというよりも
触媒やECUなど、貴重な資源の材料としての転売なども多いから。

最近の傾向として、いままでは欧州では自走での盗難が多かったが、
「箱詰め盗難」の割合が増えている。
イギリスでは、高級車(ランクル、レクサスも含まれる)の盗難のうち、
24時間以内に発見されなかった盗難の事例では、
40~60%はコンテナもしくはパネルバンでの盗難だと推測されている
また、ドイツの盗難ワーストでは、ランドクルーザーが常に上位に入っているという。
やはり、ランドクルーザーは世界的にも需要が高いといえるだろう。

それは、車のセキュリティ強化により、
ドアが開かない、エンジンがかからない
という車が増えてきたことが要因だ。
そして、もうひとつの理由が、自走により発見リスクを軽減するためだ。
もしかすると、日本でも見つかっていない車の一部が、
実はすでに「箱詰め盗難」に移行している可能性は否定できない。

トヨタ自動車が昨年から、ランドクルーザーや
アルファードのオプションセキュリティを充実させてきている。
これはセキュリティをつけた車が
増えていくきっかけになる可能性を秘めているので、
盗難件数自体は減少することも一時的にはありそうだ。
では、セキュリティがついた車が増えていくと
犯人の対応はどう変わるのか?
欧州と同じように
「エンジンがかからないなら、ドアが開かないなら
箱詰め盗難」という流れになることは
ごく自然なことなのかもしれない。
実際、ドーリーと、
リフトゲート付の4トンワイドの
パネルバンがあれば、短い時間で
車をパネルバンに積み込むことができる。
サイレンがなっていようが
お構いなしに、その作業が行われ、
警察か、あなたが駆けつけた時には
もうあなたの車があった場所は
もぬけの殻になっているかもしれない。
そうなると既存のセキュリティシステムだけでは
自分の車を守れない時代になっていくことになる。
サイレンが鳴り続ける中、リスクを犯してでも車を盗む理由は
盗難車が「指名買い」になっているからのようだ。
この車のこの仕様が欲しいというニーズがあり
その車もしくは、その車のパーツを
手に入れるために法外な費用がかかってもよいというのだ。
つまり、高く売れるのだ。
トヨタのオプションセキュリティ、
社外セキュリティが今より普及したとしたら
盗難発生件数自体は減るかもしれない。
しかし、盗難はなくならない。
動かないなら、「箱詰め」にして盗難する。
そういう時代がそう遠くないタイミングで
訪れるのではないだろうか?
それがトヨタのセキュリティシステムが
強化されることで拍車がかかるような気がしてならないのだ。
もはや自動車盗難は
国際的に大きなお金が動くビジネスと化している。
さあ、あなたはそんな時代にどう備える?
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